二重否定の意味するところ
昨日、TLで「累積否定」という話があって、二重否定が肯定を意味するのって当然じゃないと知った。
二重否定 (言語学) - Wikipedia
出だしから、知らなかったことが登場する。「肯定の意味で二重否定を用いる修辞技法は緩叙法と呼ばれる。本項では主に、単純否定を意味するのに二重否定を用いる用法、すなわち二つの否定語が対応してひとつの否定表現を作る否定呼応を中心に述べる。」
考え方が別だよと。「緩叙法」と「否定呼応」。
さらに「しかし18世紀にきわめて人工的・作為的性質の強い規範文法が整備された際、否定呼応という言語現象に無理解な学者たちは、論理学規範を言語という特殊条件を考慮せずに適応し、「否定語を2回使うということは否定の否定を意味し、論理的に肯定である」と主張し、英語の否定呼応を抹殺した。」って、まじかよと。こんなに恣意的に否定の表現って決められるんだとびっくりした。
物理の問題とかでよくある表現だけど、「負の加速度で加速している」*1とかいうときの違和感ってそういうことだったのかと。
それと、日常会話の「ならば」の話
あと、日常会話と論理学ってズレがあるよねというところでは、「ならば」ってワードもある。
これもwikipediaから論理包含 - Wikipedia。「論理学における「ならば」は、日常会話での「ならば」と通じる部分もあるためにそのように名付けられたが、似て非なるものであると解釈するのが安全であろう。」とか。
「詭弁論理学」
これ読み返したくなりました。
*1:あれ?例が悪いぞ