2012年7月のおわり

一枚

総括

 梅雨が明け、夏の暑さがやってきた。しかし、去年までいた大阪に比べると、ずいぶんと過ごしやすい。部屋にエアコンもない。日中の暑ささえしのげれば、今のところ、エアコンなしでどうにかなっている。
 "自分探しの旅に出て、結局、自分は自分でしかないというありきたりな答えを見つけて帰ってくる"という話がある*1。自分探しをする人をいくぶんバカにする含みのある言葉だし、あるあるネタでもある。僕もそれに同意するのだが、いささか旅人の立場に肩入れしたくもなる。というのも、先のイタリア旅行で感じたことが、自分が自分であるということだったからだ。旅の目的は、自分探しでもなんでもなかったが。
 「私の中で一生変わらない部分ってどこなんだろう。きっと人間には変わってゆく部分と変われない部分があるはず。そういうバランスを取りながら、歳をとっていくんだろうなあ。」*2
 環境が変われば自分も変わる。些細なことだけれども、例えば、朝なんて全然起きれなかった学生時代から打って変わって、仕事を始めれば、毎日のように朝5時に起きる自分に変わったりした。朝起きられない自分なんて、自分じゃなかったのだ。で、自分探しの旅っていうのは、少なくとも環境は変わるものだ。そうやって"自分探しの旅(笑)"を通して、前の自分と後の自分を比較するから、自分の変わらない部分というのがよりはっきりと分かるんじゃないかなと考えていたりもする。
 あと、「自分探しの旅」という言葉で思い出すのは、やっぱり「旅に出ます。探さないでください。だって、僕より先にあなたが自分を見つけてしまったら、もう僕が自分を見つけられないじゃないですか」*3だったりもする。

ひと言

手を握っているだけが愛じゃない。隣にいなくても、触れることができなくても、その人の気配を感じながら行きていくことができれば、ちゃんとつながっているんだと今はわかります。*4

*1:TwitterのRTで回ってきた。URL不明。

*2:『アイディ。』坂本真綾 星海社文庫 p.97

*3:なにに書いてあったか忘れた

*4:『アイディ。』坂本真綾 星海社文庫 p.106