冬空の公園にて鳩が歩く

昼夜が逆転しかけている生活リズムだったので、もののついでに朝方に治そうと思い、徹夜をすることにした。昨日寝始めた時間ぐらいの早朝から、洗濯をしたり、シャワーを浴びたり、本を読んだりして過ごす。当然のことながら、眠気との戦いになるので、普段は決して飲まないコーヒーを飲んでカフェインを摂取しておく。部屋にいては、ベッドに入りたくなるだろうから、ジュンク堂の営業時間が10時からであるのを調べ、それにあわせて街へ出掛ける。日差しが眩しくて、眠気で足元がふらつき、頭がぼぉーとする中、街をふらふら通り抜けて、本屋につく。

大きな本屋さんにいても、見る棚はいつもの同じ。話題書コーナーをちらっと眺めておく。そして、文庫本コーナー、新書コーナーで、ブログや人を通して評判がよかった本を実際に手にとって中身をパラパラ見てみる。そして、ビジネス書やらのコーナーをぶらぶらしながら、最後に専門書のコーナーで新刊だけパラパラとみてみる。興味をもったものをじっくりと読み始める。何冊かは、買わなくていいやと思い、何冊かは読みたいなと思った。

昼前に、一旦外へ出てみると、休日で街に人が溢れていて、それに嫌気がさして帰宅をすることに決め、そそくさと帰りの電車に乗り込む。街から出て行く人の数は、街へやってくる人に比べて、遥かに少ない。最寄駅から家までまっすぐ帰るのはもったいないので、寒いけれども、ちょっと遠回りをして公園に寄る。公園のベンチに座り、空を眺める。雲を眺める。風が運ぶ落ち葉を眺める。道路を疾走していく車を眺める。

休日に散歩をすることがめっきり減っていたことに気がついた。こういう風にのんびりと散歩をするのは、久しぶりだった。日差しが強く当たると少し温かく、太陽が雲に隠れてしまうとやはり寒い。家に閉じこもって、一人考えるより、外で考える方が幾分気持ちがいい。ただ、長居はできない。寒い。

鳩さんよ、君は一体、何を考えて羽ばたくんだい?